いすゞジェミニ街の遊撃手に捧ぐ

1983年の元旦から放映され、瞬く間にヒットCMになったいすゞジェミニの新TVCMシリーズ「街の遊撃手」。6年間に亘った撮影の裏側を紹介します。

幻のCM

ジェミニCMの「才なクルマ」シリーズは、2台のジェミニをそれぞれ男と女に擬人化したCMで、・・・
ジェミニが、カフェでお茶を飲んでいる女ジェミニに泥をはねてしまう所からシーンは始まり、
それをきっかけに、2人が親しくなる。(出会い篇)
2人でウィンドウショッピングを楽しむ。(ミラー篇)
レストランで食事をした後、映画を見に行く。(映画館篇)
二人でドライブしていたら渋滞にはまった。じゃあ、前のクルマを跳び越えて先頭に出よう。(渋滞エスケープ篇)
など、1991年に終了したシリーズです。


ところが実を言うと、もう1作撮影する予定のものがあり、ロケハンまで済ませていました。
そして、そのタイトルは「サーフィン篇」となる予定でした。

イメージ 1

シーンは、海辺で男ジェミニと女ジェミニがデートを楽しんでいるところからスタートです。
桟橋で、2台がクルクルとターンをした後、男ジェミニが海にザブンと飛び込み、サーフィンを始めます。
ジェミニは、大好きな男ジェミニがサーフィンを楽しんでいるところを砂浜で見つめます。
ひとしきりサーフィンを楽しんだ男ジェミニは、砂浜に上がってきて女ジェミニと抱き合います。

まあ・・・、海辺ではよくある光景ですが、サーフィン篇のストーリーはこんな予定でした。
そしてロケ地も、フランス北西部のシェルブール近郊、ドービル辺りに決定しており、男ジェミニが乗るサーフィンの作成(グラスファイバー製)も進んでいたのですが・・・・
ついに撮影されることはありませんでした。

写真は、セーヌ川を走る観光船で、サーフィン篇とは関係ありませんが、
サーフィン篇を説明する写真・・・例えば、男ジェミニが乗る予定だったサーフィンの写真などを紛失したので、
代わりにこの写真にしました。